怪物ヒグマOso18駆除の真相|牛66頭襲撃から呆気ない最期まで
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道内外のベテランハンターで結成された「対OSO18特別対策班」が最新の暗視スコープや追跡犬を導入しても尻尾を掴めなかった怪物が、なぜ仕留められたのか。その駆除の真相は、作戦の包囲網によるものではなく、拍子抜けするほどの「偶然の遭遇」でした。
2026年7月30日午前5時頃、標茶町から南西に数十キロ離れた釧路町上達古武の牧草地。当時、農林水産物への被害を防ぐため有害鳥獣駆除のパトロールを行っていた釧路町役場の職員(地元猟友会所属の若手ハンター)が、草を食んでいた1頭のヒグマを発見しました。
現場となった牧草地で見つかった個体は、警戒して逃げる素振りも見せず、朝露に濡れた草地で伏せるようにして佇んでいました。ハンターはおよそ80メートルの距離から落ち着いてライフル銃を構え、正確に3発を発射。被弾したヒグマはその場で倒れ込み、絶命しました。
当時、現場で引き金を引いたハンター本人は、後の報道機関の取材に対して次のように述懐しています。
「農地を見回り中、シカの食害を確認しに行ったら黒い影が見えた。近づくと熊だったが、立ち上がって威嚇するわけでもなく、どこか動きが鈍く元気がなかった。まさかあの伝説のOSO18だとは夢にも思わず、通常の有害鳥獣駆除として処理しただけでした」
なぜ、あれほど人間を警戒していた怪物が、白昼堂々と姿を晒して撃たれたのか。動物行動学の専門家や北海道立総合研究機構(道総研)の分析によって浮き彫りになった「最期の理由」は、深刻な加齢と体調の衰弱でした。被害が集中した標茶町周辺で厳戒態勢が敷かれ、牛が夜間に牛舎へ収容されるようになったことで、主食としていた牛肉にありつけなくなったのです。空腹に耐えかねて山林を放浪し、飢えと老いによって正常な警戒判断ができない極限状態に陥っていたことが、あのあっけない最期を招いた決定的な要因でした。