シバリングとは?体がガタガタ震える原因と危険なサイン・正しい対処法
シバリングとは?体がガタガタ震える原因と危険なサイン・正しい対処法に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。
インターネット上のQ&AサイトやSNSでは、シバリングに関して医学的に誤ったアドバイスや危険な民間療法が散見されます。取り返しのつかない事態を避けるために、代表的な2つの盲点を是正しておく必要があります。
誤解1:「震えているときは、どんな状況でも熱い風呂や厚着で温め続けるべき」
体が震えているからといって、状況を見極めずに過度な加熱を続けるのは極めて危険です。例えば、「熱中症」による多臓器不全の過程でもシバリング様の震えが起きることがあります。熱中症で深部体温が40度を超えているにもかかわらず、震えているからと温めてしまえば、不可逆的な脳障害や死を招きます。
また、感染症による発熱時であっても、「体温が上がりきった段階(顔が赤くなり汗をかき始めた段階)」で分厚い布団を着せ続けたり暖房を最強にし続けると、熱がこもって熱射病状態(うつ熱)を引き起こします。温めるのは「ガタガタ震えて手足が冷たい上昇期」のみであり、熱が上がりきったら速やかに通気性を確保し、首筋や脇の下を冷やすフェーズへ移行しなければなりません。
誤解2:「震えを止めるために、即座に解熱鎮痛薬を飲ませるのが正解」
シバリングが起きている真っ最中に焦って解熱剤(アセトアミノフェンやロキソプロフェンなど)を服用させても、その瞬間に震えがピタリと止まるわけではありません。解熱薬は脳の視床下部に作用して設定温度を下げる薬ですが、効果が血中に発現するまでには30分〜1時間程度のタイムラグがあります。
震えている最中は、まず毛布や衣服で物理的に体幹部を温めて筋肉の無駄な酸素消費を抑えることが先決です。また、病原体と戦うための正常な免疫反応をむやみに阻害しないよう、解熱剤の使用タイミングは医師や薬剤師の指導、あるいは発熱が上がりきって体力を著しく消耗している局面で見極めるのが医学的なセオリーです。