耳の後ろの腫れ・しこりの原因は?痛くないリスクと受診先を徹底検証
耳の後ろの腫れ・しこりの原因は?痛くないリスクと受診先を徹底検証についての真相をお届けします。
「耳の後ろがズキズキと拍動性に痛む」「患部が赤く腫れ上がり熱をもっている」という状態は、組織内で活発な細菌感染と免疫応答が起きている急性炎症の証拠です。臨床で最も頻繁に遭遇するトラブルが、炎症性粉瘤の破裂と急性耳後リンパ節炎の増悪です。
皮膚科外来の取材において医師らが警鐘を鳴らすのが、患者自身による「圧出行為(自分で潰す行為)」の危険性です。皮膚の下に形成された粉瘤の嚢腫(袋)内部には、垢や角質が充満しています。これを指や針で無理に押し出そうとすると、皮下深部で袋が破裂し、内容物が周囲の脂肪組織へ漏出します。
嚢腫内容物に対する激しい異物反応と細菌感染が重なると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)を併発し、激痛とともに患部が倍以上に腫れ上がる事態に発展します。医療機関では局所麻酔下での切開排膿処置が必要となり、炎症が完全に沈静化するまで根治的な袋の摘出手術が行えなくなるため、治療期間が長期化するデメリットしか生みません。
また、風邪や咽頭炎、虫歯、頭皮の毛嚢炎(おでき)などに伴って耳の後ろのリンパ節炎が起きた場合、押すと痛い明確な圧痛スポットが出現します。免疫機能が侵入した病原体と戦っている生理的反応であり、原因疾患の治療とともに数日から1〜2週間程度で縮小していくのが典型的な経過です。