ヌックとは?注文住宅やリノベで急増する理由と後悔しない間取り術

ヌックとは?注文住宅やリノベで急増する理由と後悔しない間取り術とはどのようなものなのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

「ヌック(Nook)」という言葉は、スコットランド語の「neuk(隅、人目につかない心地よい隠れ場所)」を語源としています。建築やインテリアの文脈では、「部屋の一角に設けられた、広さ1〜3畳程度のこぢんまりとした居心地の良いスペース」を指します。ドアで完全に仕切られた独立した個室ではなく、リビングや廊下、階段下などの一画をアーチ壁や段差、ファブリックなどで緩やかにゾーニングする点が最大の特徴です。

日本の住宅においてこれまで設けられてきた「書斎」や「DEN(デン・隠れ家的な小部屋)」との違いについて、住宅プランニングの現場では次のように整理されています。

書斎が「仕事や作業に没頭するための独立した個室」であり、DENが「趣味などに使われる2〜3畳程度の多目的小部屋(納戸扱い含む)」であるのに対し、ヌックは「LDKなどの共有空間と地続きでありながら、視線や高さの工夫によって心理的なプライベート感を創出する居場所」です。扉を閉め切って孤立するのではなく、「家族と同じ空間にいながら、自分の世界に浸れる」という絶妙な距離感こそが、ヌック独自の本質と言えます。

住環境心理学の観点からも、家族間の過度な干渉を避けつつ孤立を防ぐ「心理的バウンダリー(境界線)」を形成する装置として、現代の住まいにおいて極めて機能的な役割を果たしています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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