ガウジングとは?溶接現場の必須技術と原理・違いを徹底解説
ガウジングとは?溶接現場の必須技術と原理・違いを徹底解説に関するポイントを丁寧にまとめました。最新データをご確認ください。
金属加工におけるガウジングとは、金属母材の表面に溝(グルーブ)を掘り進める加工法全般を指します。機械的な切削刃物や砥石で削るのではなく、高熱で金属を溶融させつつ、高圧の気流によって溶けた溶融金属(スラグ・ノロ)を一気に吹き飛ばす点が最大の特徴です。
溶接施工においてガウジングが欠かせない主たる目的は、大きく分けて以下の3点に集約されます。
第一に「裏はつり(バックガウジング)」です。厚板鋼板の両面溶接を行う際、表面からの初層溶接部には裏面に酸化被膜や溶け込み不良、微小クラックが残留しやすくなります。この不健全な初層裏面をガウジングで完全にえぐり取り、健全な金属面を露出させてから裏面溶接を行うことで、母材と一体化した完全溶け込み溶接を実現します。
第二に「溶接欠陥の迅速な除去」です。超音波探傷試験(UT)や放射線透過試験(RT)によって検出されたスラグ巻き込み、融合不良、ブローホールなどの内部欠陥箇所を、狙い撃ちで局所的に削り出します。
第三に「開先加工および溶接ビードの修正」です。現場合わせでのルートパス形成や、過剰に盛られた余盛・仮止め溶接(タック溶接)の解体・成形を迅速に行う際に重用されています。