古代の呪いは実在するのか?ツタンカーメン不審死の真相と科学のメス
古代の呪いは実在するのか?ツタンカーメン不審死の真相と科学のメスについて専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をご覧ください。
なぜここまで荒唐無稽な都市伝説が定着したのか。その背景には、当時のメディア利権をめぐる熾烈な報道戦争が存在しました。
発掘当時、資金難に苦しんでいたカーナーヴォン卿は、発掘情報の独占取材権を英国の『タイムズ(The Times)』紙に独占売却(契約金5000ポンド)していました。これにより、タイムズ以外の世界各国の新聞社や地元エジプトのメディアは公式情報を直接得られず、取材から締め出される形となったのです。
スクープを奪われた他紙の記者たちは、わずかな噂や関係者の体調不良をセンセーショナルに書き立て、「ファラオの呪い」という扇情的な物語をでっち上げて対抗しました。著名な作家サー・アーサー・コナン・ドイル(『シャーロック・ホームズ』の著者であり熱心な心霊主義者)が「悪霊の仕業かもしれない」と発言したことも、オカルト報道に拍車をかけました。
現代のネットコミュニティにおいても、「呪いであってほしいという人間の根源的なロマン欲求」が同様の拡散行動を引き起こしています。「科学で解明されたと言われると急につまらなくなる」「未知の恐怖を残しておきたい」というSNS上の声が象徴するように、謎を謎のままにしておきたい心理が都市伝説の生命力を支え続けています。