『もしドラ』はなぜ爆発的に売れたのか?物語の結末と現代への教訓
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社会現象化した『もしドラ』は、書籍の枠を飛び越えて多角的なメディアミックスを加速させました。まず2011年4月、NHK総合テレビにてテレビアニメが放送されます。制作を手掛けたのは世界的評価を受けるプロダクションI.G。主人公・川島みなみ役に日笠陽子、親友の宮田夕紀役に花澤香菜、野球部キャプテンの正木役に赤澤涼太、エース浅野役に柿原徹也、監督の加地誠役に津田健次郎など、第一線で活躍する豪華声優陣が集結しました。
公式発表資料によると、アニメ化に合わせてiPhone向け公式アプリ「もしドラ伝言板」が無料配信され、起動時のボイス配信やキャラクタークロックアプリの販売など、当時のスマートフォン黎明期におけるデジタル展開も先駆的に行われました。バンダイチャンネルをはじめとする配信サービスでも見放題コンテンツとして流通し、若いアニメファン層へドラッカーの名を浸透させました。
同年6月には実写映画版が全国公開されます。主演の川島みなみ役に抜擢されたのは、当時AKB48の絶対的エースとして頂点に君臨していた前田敦子氏。さらに親友・夕紀役を川口春奈、マネージャーの後輩・北条文乃役を峯岸みなみ、エース浅野役を瀬戸康史、野球部監督役を大泉洋が演じるなど、破格のキャスティングが話題を呼びました。前田敦子氏のひたむきな演技と大泉洋氏の重厚な存在感は、映画界でも大きな反響を呼びました。
ブームの熱気が落ち着いた2015年には、ファン待望の続編『もしイノ』(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら』)が刊行されます。前作の主人公・みなみが卒業した後の程久保高校を舞台に、後輩マネージャーたちがドラッカーの「イノベーション論」を用いて再び甲子園を目指すストーリーが描かれ、組織の持続的成長という新たなテーマに切り込みました。