直木賞候補・嶋津輝の正体とは?異色経歴と心を抉る名作の魅力
直木賞候補・嶋津輝の正体とは?異色経歴と心を抉る名作の魅力の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
嶋津輝の名をさらに広く知らしめたのが、2026年に刊行され第165回直木賞候補にノミネートされた『襷を折る』です。
本作は「駅伝」というスポーツを題材にしながらも、いわゆる爽やかな青春群像劇にとどまりません。箱根駅伝や実業団駅伝を目指すランナーたちと、彼らを支え、見つめ、時に翻弄される指導者の妻、母親、同僚女性たちの複雑な人間関係に焦点を当てています。
走る男たちの背後にある、女たちの嫉妬や誇り、挫折と再生。スポーツの眩しい光の裏側に落ちる濃密な影を生々しくすくい取り、多くの読者から「ページをめくる手が止まらない」「スポーツ小説の枠を完全に超えている」と熱狂的な支持を集めました。惜しくも直木賞受賞は逃したものの、選考会でもその確かな筆力と構成力が高く評価され、確固たる地位を築き上げました。