カレイの煮付けで失敗する決定打とは?黄金比と臭み取りのプロ技
カレイの煮付けで失敗する決定打とは?黄金比と臭み取りのプロ技の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。
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煮付けにおいて「タレの味が染みているのに魚臭い」という現象が起きるのは、魚の体表に存在する「ぬめり」と「血合い」が煮汁に溶け出しているからです。これを完璧に防ぐ工程がカレイの煮付けの下処理と臭み取りです。
白身魚特有の生臭さ成分は、鮮度低下や保存中に生成される「トリメチルアミン」や皮下脂肪の酸化物質に由来します。これらは水溶性かつ熱揮発性を持つため、加熱前の「霜降り」と呼ばれる一手間で90%以上除去可能です。ただし、沸騰した100℃のグラグラした熱湯を直接かけてしまうと、繊細な皮が破れてボロボロになってしまいます。約80℃(沸騰した湯に差し水を1割ほど加えた状態)の湯を皮の上から静かに回しかけ、表面がうっすら白くなった瞬間に冷水(氷水)へ落とすのが現場のセオリーです。
冷水に取った後、指の腹や清潔なキッチンペーパーを使い、皮の表面に残る白濁したぬめりと、背骨周辺に残る赤黒い血合いを優しく洗い流します。最後にペーパーで水気を1滴残らず拭き取り、身の皮目に浅い×印(十字)の飾り包丁を入れます。この飾り包丁は、加熱時の皮の収縮による身割れを防ぎ、短時間で身の中心部まで熱と味を行き渡らせる決定打となります。