二葉亭四迷の代表作『浮雲』とは?言文一致と近代文学の原点を解剖
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四迷の人生の幕切れは、あまりにもドラマチックで悲劇的でした。1908(明治41)年、朝日新聞社の特派員として念願のロシア・サンクトペテルブルクへ赴任した四迷は、現地の社会情勢を取材しながら文化人との交流を深めます。
しかし、過酷な寒冷地での取材活動と持病の悪化が四迷の体を蝕みました。重度の肺結核を患った四迷は、帰国を余儀なくされます。1909(明治42)年5月10日、日本へと向かう客船「加茂丸」の船上、ベンガル湾上にて45歳で客死しました。
自らの理想と現実の狭間で揺れ動き、異国の海の上で息を引き取った四迷の最期は、明治という変革期を全身全霊で駆け抜けた知識人の哀愁を象徴しています。