渡る世間は鬼ばかりタキさんの結末と野村昭子さんの軌跡

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『渡る世間は鬼ばかり』における青山タキは、第4シリーズから登場した重要人物です。当初は岡倉大吉(藤岡琢也さん/宇津井健さん)が営む食事処「おかくら」の調理師兼マネージャー的ポジションとして加わり、確かな味覚と仕入れの目利き、そして歯に衣着せぬ物言いで厨房を切り盛りしました。

タキさんの作中における変遷は、単なる従業員にとどまりませんでした。大吉の妻・節子(山岡久乃さん)が急逝した後、意気消沈する大吉と5人姉妹(弥生・五月・文子・葉子・長子)の間に立ち、家族でも他人でもない絶妙な距離感で岡倉家を支え続けました。一時は大吉との再婚話が持ち上がるなど、姉妹たちの複雑な思惑と激しい葛藤の渦中に置かれたこともありましたが、タキさん自身は決して出しゃばらず、常に職人としての矜持と大吉への純粋な敬意を貫きました。

物語の終盤、大吉が他界し「おかくら」が長子(藤田朋子さん)や英作(植草克秀さん)らに引き継がれる過程でも、タキさんは店の精神的支柱であり続けました。渡鬼におけるタキさんの最後の登場は、スペシャルドラマ版において描かれた「引退と新たな生活」です。高齢に伴い厨房の一線を退き、信頼する甥夫婦の元へ身を寄せる形で、多くのファンに見守られながら穏やかな幕引きを迎えました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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