軽便鉄道はなぜ姿を消したのか?現存路線の魅力と衰退の真相を追う

軽便鉄道はなぜ姿を消したのか?現存路線の魅力と衰退の真相を追うについての最新情報をご紹介します。

大半の路線が廃止や改軌された現代において、奇跡的に営業を続け、当時の乗り味を体感できる「現存路線」が日本には残されています。いずれも日常の足、あるいは観光の目玉として高い人気を誇っています。

四日市あすなろう鉄道(内部線・八王子線)は、三重県四日市市内を走る全国屈指の都市型ナローゲージです。一時は廃線の危機に瀕したものの、公有民営方式への移行によって見事に再生を果たしました。車内に足を踏み入れると、向かい合って座る乗客同士の膝が触れ合いそうなほどコンパクトな空間が広がっており、まるでミニチュアの世界に入り込んだかのような独特の乗車感を体験できます。

同じく三重県を走る三岐鉄道北勢線(西桑名〜阿下喜間20.4km)は、旅客営業を行う762mm軌間としては日本最長の距離を誇ります。レトロな黄色い車体がのどかな田園風景を駆け抜ける景観は圧巻で、終点の阿下喜駅に併設された「軽便鉄道博物館」では、往年の車両展示やミニ電車の運行など、軽便の歴史に深く触れることができます。

山岳観光の最高峰として名高いのが、富山県の黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)です。もともとは水力発電所の建設用資材を運ぶために敷設された専用鉄道ですが、秘境の絶景を間近に臨む観光列車として世界中の旅行者を惹きつけています。窓のないオープン客車に揺られながら、大自然の風と水しぶきを肌で感じる旅は、ナローゲージならではのダイナミズムを存分に教えてくれます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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