宮沢りえ『Santa Fe』が変えた日本芸能界と写真表現の今
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1991年11月に朝日出版社から刊行された写真集『Santa Fe』は、150万部を超えるという爆発的な売上を記録し、当時の出版業界に前代未聞の地殻変動をもたらした。高級美術書のような上質な装丁と強気の価格設定にもかかわらず、書店店頭には長蛇の列ができ、一般の週刊誌やテレビのワイドショーも連日この話題で持ちきりとなった。
何よりもセンセーショナルだったのは、本作を機に「ヘアヌード」という言葉が一般社会へと急速に浸透し、従来のヌード写真集に存在した倫理や表現規制の垣根が大きく書き換えられた点だ。ポピュラーカルチャーのメインストリームへ一気に躍り出たこの出来事は、90年代初頭の日本社会における価値観の大きな転換点となった。