メンデルスゾーン春の歌の弾き方完全解説|アルペジオが濁る原因と指使い
メンデルスゾーン春の歌の弾き方完全解説|アルペジオが濁る原因と指使いの特集記事を解説します。役立つ情報が詰まっています。
名曲ゆえに誰もが挑みたくなる作品ですが、現時点での基礎技術の習熟度によって、取り組むべきタイミングを見極めることが挫折を防ぐ最大の防壁となります。
【今すぐ挑戦して素晴らしい成果を出せる人】
・ツェルニー30番を中盤まで進めており、各指の独立がある程度確立している
・バッハのインヴェンションなどで、左右異なる声部の音量バランスを聴き分ける耳が育っている
・打鍵後に即座に手首や腕の力を抜く「脱力」の感覚を体感として理解している
【一度立ち止まり、基礎を固めてから挑むべき人】
・メロディを響かせようとすると、つられて伴奏の音量まで一緒に上がってしまう
・オクターブを弾く際に親指や小指の付け根が痛くなり、手を柔軟に脱力できない
・ペダルを踏むタイミングが打鍵と同時になってしまい、前後の和音が頻繁に混ざり合ってしまう
もし後者に該当する場合は、無理に『春の歌』全曲を強行するのではなく、まずは同じ無言歌集の『ヴェネツィアの舟歌 第2(Op.30-6)』などでカンタービレと脱力の基礎を養うか、本作の「装飾音をすべて抜いたメロディと左手伴奏だけ」を取り出して練習することをおすすめします。骨組みだけの状態で完璧な歌心を作った上で、最後にハープの装飾を薄いヴェールのように被せていく練習法こそが、最も確実で美しい仕上がりへの近道です。