まっくろくろすけの正体とは?トトロと千と千尋の違いや都市伝説の真相

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『となりのトトロ』の作中で、メイとサツキが薄暗い勝手口や階段の前で声を揃えて叫ぶフレーズが印象的です。

「まっくろくろすけ 出ておいで! 出ないと 目玉を ほじくるぞ!」

一見すると子供の無邪気な言葉としては少々刺激的で残酷にも聞こえるこの言葉ですが、突飛な創作ではなく、日本各地に古くから伝わる「わらべ歌(童歌)」や民間伝承の脅迫歌的構造を忠実にトレースしたものです。

日本全国の郷土伝承には、土の中に潜む昆虫や小動物(オケラ、ミミズ、ダンゴムシ、カタツムリなど)を呼び出す際に、「〇〇出てこい、出ねばハサミでチョン切るぞ」「目玉を突っつくぞ」と脅す形式のわらべ歌が数多く存在します。民俗学において、こうした言霊(ことだま)を用いた呼びかけは、「隠れている異界の存在に対し、強い言葉で現実世界へ姿を現すよう促す呪術的儀礼」の名残とされています。宮崎監督は自身の原風景にある昭和初期の子供たちの遊び歌の記憶を採り入れ、メイたちの台詞として定着させました。

また、ジブリのイメージアルバムに収録されている楽曲『まっくろくろすけ』(作詞:宮崎駿、作曲・編曲:久石譲)の歌詞でも、この世界観が掘り下げられています。歌詞中では、日中は押し入れの隅や畳の隙間に隠れ、人間が寝静まった夜になるとコソコソと動き回る彼らの習性がリズミカルに描写されており、子供たちが感じる「古い家に対する少しの怖さと大きな好奇心」が見事に表現されています。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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