クロアチアは魔女の宅急便のモデル地か?公式見解と真相を徹底解明
クロアチアは魔女の宅急便のモデル地か?公式見解と真相を徹底解明について知っておくべき ポイントを分かりやすく解説いたします。
結論から明かせば、スタジオジブリ公式が明記している『魔女の宅急便』のモデル地リストに、クロアチアのドゥブロヴニクは含まれていません。スタジオジブリの公式出版物や公式サイトのFAQにおいて、舞台の参考にした場所として公式にアナウンスされているのは、一貫してスウェーデンの首都「ストックホルム」およびバルト海に浮かぶゴトランド島の「ヴィスビュー」の2都市のみです。
映画『魔女の宅急便』が日本で公開されたのは1989年7月のことでした。制作準備段階であった1988年5月、宮崎駿監督を中心とする制作スタッフ陣は実際にスウェーデンへ飛び、入念なロケーションハンティングを行っています。当時撮影された現地の建築写真やスケッチは、そのまま作中の時計塔や石畳の街並み、商店のショーウィンドウのデザインへと落とし込まれました。
一方で、当時のクロアチアは旧ユーゴスラビア連邦の一角であり、1980年代末期から1990年代初頭にかけては政治的緊張が極限まで高まっていた時期にあたります。宮崎監督をはじめとするスタッフが制作当時にドゥブロヴニクへ赴き、本格的なロケハンを行ったという一次記録はジブリ側の社内日誌や公式インタビュー資料のどこにも存在しません。つまり、ドゥブロヴニクが「直接のロケ地である」という言説は、後年に生み出されたイメージの産物というのが冷徹な事実です。