インフルエンザにかからないのはなぜ?感染しない人の特徴と最新医学の真相
インフルエンザにかからないのはなぜ?感染しない人の特徴と最新医学の真相に関する疑問や疑問点を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。
インフルエンザにまつわる言説の中には、科学的根拠が乏しい都市伝説や、重大な健康被害につながりかねない誤解が数多く混ざり合っています。ネット上で頻繁に検索される疑問について、事実関係を精査します。
「特定の血液型はかからない」は本当か?
「O型は免疫力が高いからインフルエンザにかからない」「AB型は感染しやすい」といった血液型にまつわる言説が定期的に拡散されます。ノロウイルスや一部の消化器系感染症では、血液型抗原(糖鎖構造)とウイルスの結合しやすさに相関があることが知られていますが、インフルエンザに関して特定の血液型が絶対的にかからないという明確な医学的エビデンスは存在しません。インフルエンザウイルスが標的とするのは気道上皮細胞のシアル酸受容体であり、ABO式血液型によって感染確率が劇的に左右されることはないというのが感染症学会の共通見解です。
「予防接種を打たなくてもかからない」という人の盲点
「予防接種を打たなくてもかからないからワクチンは不要」と主張する人も見受けられます。しかし、これには2つの大きな盲点が存在します。
- 集団免疫の恩恵:周囲の家族や同僚が高確率でワクチンを接種し感染予防を行っている環境下では、ウイルスに曝露する絶対的な機会自体が減少し、結果的に守られている状態が生じます。
- 無症状感染によるスプレッダー化:本人は「打たなくても平気だった」と思っていても、実際は不顕性感染を起こしており、気道からウイルスを排出しているケースがあります。
特に注意すべきなのがインフルエンザの無症状感染者の感染力です。無症状であっても、発症者と同等量のウイルスが上気道から検出される事例が多数報告されています。自覚症状がないまま高齢者や乳幼児、基礎疾患を持つ家族と接触することで、知らぬ間に家庭内クラスターの引き金になってしまうリスクを認識しておく必要があります。