サフィニアとペチュニアの違いは?雨への強さと育てやすさを徹底比較
サフィニアとペチュニアの違いは?雨への強さと育てやすさを徹底比較についての疑問解決ガイドをご紹介します。
ペチュニアはもともと南米の乾燥した気候を原産とするナス科の植物です。19世紀初頭にヨーロッパへ渡り品種改良が進められましたが、共通の弱点として「雨に当たると薄い花弁が溶けるように破れ、灰色かび病に冒されやすい」という致命的な課題を抱えていました。梅雨という長雨の季節を持ち、夏場に多湿となる日本の露地栽培では、軒下で厳重に管理しない限り美しさを保つことが極めて困難な花だったのです。
この常識を打ち破ったのが、大手飲料メーカー・サントリーのバイオ事業部(現・サントリーフラワーズ)でした。1989年に発売されたサフィニアは、南米ブラジルに自生していた野生種の強靭な匍匐(ほふく)力と耐雨性に着目し、ペチュニアと掛け合わせることで誕生しました。種子から育てる従来の実生(みしょう)系ペチュニアと異なり、優れた個体を挿し木(クローン)で増やす「栄養繁殖系」の手法を世界で初めて商業ベースで確立させたのです。
植物分類学上は「ペチュニア属」という同じグループに属していますが、園芸界における立ち位置は明確に異なります。サフィニアは、日本の過酷な高温多湿環境でも屋外の雨ざらしで株一面を満開にできるよう設計された、いわば「ペチュニアのハイエンド・高機能強化モデル」と位置づけられます。