赤伝票とは?黒伝票との違いや発行理由・インボイス対応を徹底解説

赤伝票とは?黒伝票との違いや発行理由・インボイス対応を徹底解説の背景について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

赤伝票は単なる帳簿上のテクニックにとどまらず、商取引における力関係を反映しやすい書類でもあります。特に建設業界や製造業、受託開発の現場において、元請企業が下請企業に対して一方的に行う「赤伝処理」は、下請代金支払遅延等防止法(下請法)や建設業法に違反する違法行為として公正取引委員会や国土交通省から厳しい監視の目が向けられています。

建設業・製造業に蔓延する「一方的赤伝」の実態

業界の古い商慣行として、元請企業が以下のような名目で下請企業の支払代金から一方的に相殺(赤伝処理)する事例が後を絶ちません。 * 「現場の産業廃棄物処理費用」を合意なく下請代金から差し引く * 「安全衛生協力会費」や「駐車場代」を根拠なく一方的に赤伝で天引きする * 発注者側の予算オーバーを下請けへの「値引き要請(買いたたき)」として赤伝処理する 下請法第4条第1項第3号では「下請代金の減額の禁止」が明記されており、下請事業者に責任がないにもかかわらず発注後に代金を減額することは固く禁じられています。また、建設業法第19条の3(不当に低い請負代金の禁止)においても、正当な理由のない相殺処理は明確な法令違反となります。 「赤伝票を切って相殺請求書を送ったから手続きは完了した」と思い込むのは非常に危険です。減額や相殺を行う際は、あらかじめ契約書にその条件や計算根拠を明記し、書面または電磁的記録による双方の明確な合意がなければ、コンプライアンス上の致命的なリスクに発展します。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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