世帯年収2000万の手取りと生活レベル|なぜ勝ち組が貯金できないのか
世帯年収2000万の手取りと生活レベル|なぜ勝ち組が貯金できないのかにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
厚生労働省が公表する「国民生活基礎調査」の最新データによると、世帯年収が2000万円を超える世帯の割合は全体のわずか約1.4〜1.7%にとどまります。全給与所得者の中で個人年収2000万円を超える割合に至っては0.5%未満(国税庁「民間給与実態統計調査」)であり、統計上は紛れもなく日本社会のトップクラスに位置しています。
しかし、この層を最も悩ませるのが「額面と手取りの絶望的な乖離」です。日本の所得税は累進課税制度を採用しており、所得が増えるほど税率が跳ね上がります。年収2000万円ともなれば所得税率は33%(課税所得900万〜1800万円以下)から40%(1800万超部分)に達し、住民税10%と高額な社会保険料が追い討ちをかけます。
ここで決定的な差を生むのが「1馬力(片働き)」か「2馬力(共働き)」かという就労形態です。同じ世帯年収2000万円でも、手元に残る可処分所得には驚くべき格差が生じます。
- 片働き(夫の単独年収2000万円・専業主婦・子2人):手取り額は約1,250万〜1,300万円(月額換算で約104万〜108万円)。基礎控除や給与所得控除の上限頭打ちに加え、配偶者控除も適用外となります。
- パワーカップル共働き(夫1000万円+妻1000万円・子2人):手取り額は約1,420万〜1,480万円(月額換算で約118万〜123万円)。基礎控除や給与所得控除を夫婦それぞれがフル活用でき、税率の跳ね上がりを抑制できます。
実に年間で150万〜200万円近い手取り差が発生します。この手取り格差を知らずに「年収2000万円だから裕福な暮らしができる」と思い込むことが、家計破綻の第1ステップとなっています。