鏡に「お前は誰だ」と言い続けるとどうなる?心理学と脳科学が暴く真相
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鏡に向かって「お前は誰だ」と問いかける実験の噂は、どこから生まれたのか。その発祥を遡ると、2000年代初頭の巨大掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」におけるオカルト板や「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?(通称:洒落怖)」のスレッドに行き着く。
当時ネット上で拡散された典型的なプロットは次のようなものだ。
「あるナチス・ドイツの生体実験(または海外の大学心理学者による実験)で、被験者に毎日数分間、鏡の自分に向かって『お前は誰だ』と言わせ続けたところ、数日から数週間で自己認識が失われ、発狂・廃人化して実験が中止された」
こうしたもっともらしい研究機関や海外の学術実験を騙る形式は、都市伝説特有の典型的な「フォークロアの手法」である。歴史的・医学的な公文書を精査しても、ナチスや公的機関がそのようなコードネームの実験を正式に行った記録は一切存在しない。しかし、このテキストが持つ独特の不気味さと「自宅の洗面所で誰でも試せてしまう手軽さ」が起爆剤となり、怪談として爆発的に定着した。