脱毛後に抜ける毛を引っ張るのはNg?スルスル抜ける快感の罠と正しい対処法

脱毛後に抜ける毛を引っ張るのはNg?スルスル抜ける快感の罠と正しい対処法とは一体何なのか? 背景や要点を簡潔に解説します。

毛周期の乱れにとどまらず、引っ張る行為は患部の皮膚に直接的な外科的ダメージを与えます。照射直後の毛穴周辺は、レーザーの熱によって軽度の熱傷(やけど)を負い、バリア機能が著しく低下している状態です。そこに毛を引き抜く物理的トラクションを加えることで、皮膚疾患を誘発します。

1つ目の深刻なリスクが埋没毛(まいぼつもう)です。毛を引っ張って途中でちぎれたり、毛穴の出口が傷ついてかさぶたや角質で塞がれたりすると、次に生えてくる毛が皮膚の表面に出られず、皮膚の下で渦を巻くように伸びてしまいます。皮膚が黒ずんで見えたり、毛穴が硬いしこりのようになったりするため、審美性を大きく損ないます。埋没毛ができた場合の対処法としては、無理に針やピンセットで皮膚をほじくるのは厳禁であり、角質を柔軟にする尿素配合クリームやヘパリン類似物質での保湿を徹底し、自然に毛頭が表皮を破って出てくるのを待つしかありません。

2つ目のリスクが毛嚢炎(もうのうえん)です。毛を引っ張る際に毛包の内部組織に微細な裂傷が生じると、そこから黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの常在菌が侵入します。数日後には毛穴に赤みを帯びた発疹や、白く濁った膿を持った丘疹が多発することになります。特に皮脂腺が多く摩擦を受けやすいVIOやワキ、男性のヒゲ周囲は毛嚢炎の多発地帯です。悪化すると色素沈着(炎症後色素沈着)として長期間茶色いシミが残り、次回のレーザー照射自体を断られる原因にもなります。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest