40Mの奇跡!横山大観『生々流転』が日本画の至宝たる理由と震災秘話

40Mの奇跡!横山大観『生々流転』が日本画の至宝たる理由と震災秘話にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

Q1:全長40メートル超の絵巻物は、一度に全巻を肉眼で見られる機会はありますか?
A1:極めて稀ですが、存在します。東京国立近代美術館の1階企画展フロアなどで大規模な回顧展が催される際、特設の長大なガラスケースを用いて全巻一挙公開されることがあります。常設展示室ではスペースと保存上の理由から、一部を巻き替えて公開されるのが一般的です。全巻展示の展覧会が開催される際は、美術界で大きな話題となります。

Q2:『生々流転』が国の重要文化財に指定された決め手は何ですか?
A2:大正期における近代水墨画の最高峰として、水墨技法(濃淡・ぼかし・掠れ)の卓越した完成度、40mという長大な画面を破綻なくまとめ上げた構成力、そして東洋の自然観・輪廻思想を視覚化した芸術的独自性が高く評価されたためです。昭和42年(1967年)に指定されました。

Q3:絵巻の最後に出てくる「龍」にはどのような象徴的意味があるのですか?
A3:龍は東洋の伝統において「雲と雨を司る神聖な霊獣」とされます。山の一滴から始まった水が大河、海へと流れ込み、最終的に龍となって天へ昇る姿は、地上を旅した水が再び天へと還り、新たな雨となって山へ降り注ぐという「水の円環(輪廻転生)」を象徴しています。自然の永劫性と不滅の生命力を示す結末です。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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