消防士の仕事の真実|過酷な24時間勤務の実態とリアル年収を解剖

消防士の仕事の真実|過酷な24時間勤務の実態とリアル年収を解剖に関する最新のニュースを分かりやすく解説します。関心のある方は必見です。

多くの一般市民は「消防士=火を消す人」と認識しがちですが、消防白書のデータによれば、近年の出動件数のうち火災出動が占める割合は全体のわずか1〜2%未満に過ぎません。出動の大半を占めているのは救急出動(約8割)と救助出動であり、現場で機能する部隊は専門ごとに明確に分担されています。

現場の第一線を支えるのは、主に「消火隊」「救助隊」「救急隊」の3部隊です。それぞれの任務と運用思想には決定的な違いが存在します。

消火隊(ポンプ隊):消防ポンプ車に搭乗し、火災現場での初期消火や延焼阻止を担当します。消火活動のみならず、救助隊が到着するまでの初期救助や救急隊の活動をサポートする「PA連携(消防車と救急車の同時出場)」でも中心的な役割を果たします。現場の水利確保からホースの延長、残火処理まで、強靭なフィジカルと現場判断が要求されます。

救助隊(レスキュー隊):「オレンジ」と呼ばれる救助服を身に纏い、火災や交通事故、水難事故、自然災害現場などあらゆる救出困難事案へ投入されます。全国の消防吏員の中でも選考基準が極めて厳しく、懸垂や登はんなどの体力測定を突破した精鋭のみで構成されます。大都市圏では震災や大規模テロに対応する「特別高度救助隊(東京消防庁のハイパーレスキューなど)」が編成され、大型重機や先端探索機器を駆使した極限の救助任務を担います。

救急隊:急病や怪我の現場へいち早く駆けつけ、医療機関への搬送と応急処置を行う部隊です。3人1組の編成が基本で、最低1名以上の「救急救命士」が同乗します。心肺停止患者に対する器具を用いた気道確保、静脈路確保のための点滴、強心剤の投与といった高度な特定行為を行い、搬送先の選定(病院交渉)までを一刻の猶予もなく進めなければなりません。

さらに見落とされがちなのが、災害を防ぐ「予防業務」です。飲食店や商業施設、オフィスビルへの立入検査(査察)を行い、消防用設備の不備や避難経路の確保状況を厳格に指導します。火災を出さないための地道な事務と交渉もまた、消防士の極めて重大な職務です。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest