プルチックの感情の輪とは?8つの基本感情と心の葛藤を心理学から解明
プルチックの感情の輪とは?8つの基本感情と心の葛藤を心理学から解明の真相について、最新情報を取りまとめてご紹介します。
プルチックのモデルを理解する出発点となるのが、基盤をなす8つの基本感情です。これらは4組の「対極(反対)の感情」として向かい合う形で円形に配置されています。
感情の輪を読み解く際は、まずこの正反対に位置する4つのペアを把握することが近道です。
- 「喜び(Joy)」 ⇔ 「悲しみ(Sadness)」:獲得と満足を表す感情と、喪失と断絶を表す感情。
- 「信頼(Trust)」 ⇔ 「嫌悪(Disgust)」:他者を受け入れて同調する感情と、異物を拒絶して排除する感情。
- 「恐れ(Fear)」 ⇔ 「怒り(Anger)」:危険から逃避・防衛する感情と、障害を打破・攻撃する感情。
- 「期待/警戒(Anticipation)」 ⇔ 「驚き(Surprise)」:未来を予測して身構える感情と、予期せぬ事態に直面して立ち止まる感情。
この円形図を立体的に捉えると、逆円錐(コーン)のような形状をしています。中央の頂点に向かって感情の純度とエネルギーが高まる三次元の構造になっており、これが「感情のグラデーションの理由」を説明する決定的な要因です。
例えば、「怒り」の軸を見てみましょう。感情の強度が最も弱い周辺部では「苛立ち(Annoyance)」として現れますが、エネルギーが増すと中間の「怒り(Anger)」となり、最高潮に達すると理性を吹き飛ばす「激怒(Rage)」へと昇華します。「恐れ」であれば、「不安(Apprehension)」「恐れ(Fear)」「恐怖(Terror)」へと濃淡が変化します。プルチックの感情の輪は、8つの基本感情から上下に派生する16段階の強弱を含め、グラデーションの濃淡によって人間の心の解像度を極限まで引き上げてくれるのです。