日本三大茶の真相|静岡・宇治・狭山が選ばれた驚きの理由とは?
日本三大茶の真相|静岡・宇治・狭山が選ばれた驚きの理由とは?の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。
三大茶の個性を端的に言い表した有名な言葉が、「色は静岡、香りは宇治、味は狭山」です。このフレーズは単なる語呂合わせではなく、茶葉の加工技術や栽培環境の違いがそのまま味覚特性に表れたものです。日本三大茶の覚え方としても広く親しまれており、「色・香・味(しき・こう・み)」の順に「静・宇・狭(しず・う・さ)」と対応させるとスムーズに記憶できます。
それぞれの持ち味が際立つ理由は以下の通りです。
- 色は静岡:静岡で広く普及した深蒸し茶は、通常の煎茶よりも蒸し時間を2倍〜3倍(約60秒〜120秒)長く取ります。茶葉の細胞組織が細かく破壊されるため、急須で淹れた際に鮮やかな濃い緑色の水色(すいしょく)となり、粉末状の微細な茶葉成分まで溶け出します。
- 色は宇治:伝統的な「浅蒸し(普通蒸し)」製法と、日光を遮って育てる被覆栽培が特徴です。蒸し時間を短くすることで茶葉の原形を留め、透明感のある山吹色(黄金色)の水色と、覆い香(おおいか)と呼ばれる青海苔のような上品で高貴な芳香が立ち上ります。
- 味は狭山:肉厚な茶葉を高温で丹念に焙煎する「狭山火入れ」により、火香(ひか)と呼ばれる芳ばしさと、舌の上にしっかりと残る濃厚な甘味・コクが生み出されます。「狭山茶は2煎目、3煎目でも味が落ちない」と評されるほど、抽出耐性が高いのが特徴です。