ダミ声とは?ハスキー声との違いや原因・出し方と改善法を徹底解説
ダミ声とは?ハスキー声との違いや原因・出し方と改善法を徹底解説について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。
一般に「ダミ声(濁声)」と総称される音声は、音響学および音声医学において「粗糙性嗄声(そぞうせいさせい:Roughness)」に分類されます。肺から送られた呼気によって左右の声帯が均等に振動せず、周期の乱れや異常な摩擦が生じることで、原音にノイズや倍音の歪みが混ざり合う現象を指します。
ここで混同されやすいのが「ハスキーボイス」との境界線です。ハスキー声の主成分は「気息性嗄声(Breathiness)」、すなわち声帯の閉じが不完全なために息が漏れ出る現象であり、どこか柔らかくウィスパーがかった響きを持ちます。対照的に、ダミ声は息漏れというよりも「喉の過緊張」や「仮声帯(声帯の上部にある肉ひだ)の巻き込み振動」によって生じる重たく濁った響きが特徴です。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会などのガイドラインでも示されている通り、声帯粘膜の波状運動(粘膜波動)が滑らかに生じない状態がダミ声の正体です。本人が意図して作っている音色でなければ、喉の器官に何らかの過剰な摩擦や病変が起きている物理的なシグナルといえます。