なれの果ての僕らの結末と黒幕の真実!原作違いや生存者を徹底解説

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一連の大惨劇を引き起こした犯人・夢崎みきおの動機を紐解くうえで、決して見落とすことができないのが実母・夢崎成美の存在です。成美は高名な心理学者であり、自らの学術的好奇心と研究のために、幼少期からみきおを観察対象として扱い、過度な心理的アプローチを施してきました。

成美が研究テーマとしていたのは「人間の善悪の起源」と「極限心理における行動様式」でした。彼女は息子のみきおに対し、無条件の愛情を注ぐのではなく、「善とは何か」「悪とは何か」を幼い頃から執拗に問い詰め、精神的な実験台として育て上げました。その結果、みきおは他者への共感能力が著しく欠落する一方で、「人が極限状態に追い込まれたとき、本当に美しい善意を保ち続けられるのか」という命題に病的な執着を抱く人格へと歪んでしまったのです。

母校の元6年2組が標的に選ばれた背景にも、明確な理由が存在します。小学生時代、6年2組は「仲が良く、いじめのない理想的なクラス」として周囲から認識されていました。みきおにとっては、その表向きの平和や友情こそが「欺瞞に満ちたメッキ」に見えていたのです。「あの清らかだった仲間たちを極限の飢餓と恐怖に晒せば、メッキは剥がれ落ちて醜い本性を剥き出しにするのではないか」。みきおは自らの仮説を証明し、母・成美の論理を超克するために同窓会を利用しました。

つまり、直接的な実行犯は夢崎みきおであるものの、その精神を歪め、事件のトリガーとなる思想を植え付けた黒幕は母・夢崎成美でした。息子の異常な計画を察知していながら止めるどころか、実験の行方を観察しようとしていた成美の冷酷な知的好奇心こそが、元6年2組を地獄へと突き落とした元凶にほかなりません。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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