ゴルゴ13の正体と最終回構想|連載継続の真実とギネス記録の全貌

ゴルゴ13の正体と最終回構想|連載継続の真実とギネス記録の全貌にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

作中で幾度となく語られ、各国の情報機関(CIA、MI6、KGBなど)が莫大な予算を投じて調査しながらも、決して特定に至らないのがデューク東郷の正体です。東洋系と西洋系の混血を思わせる容貌、完璧な射撃技能とサバイバル能力を持つ彼のルーツには、複数の有力なエピソードが存在します。

代表的な仮説として知られるのが、日露戦争の英雄・東郷平八郎の末裔説や、旧日本軍の特務機関員スパイの血を引く説、あるいは名門・芹沢家の悲劇を描いた傑作『芹沢家殺人事件』で示唆された東郷狂介説、さらにはロシア貴族の血脈を引くグレゴリー・スミルノフ説などです。しかし、これらはすべて「決定的な確証」を意図的に排除する形で描かれています。

さいとう・たかを氏は生前のインタビューや対談において、「ゴルゴの出自を完全に明かしてしまえば、彼はただの生身の個人になってしまう。世界中の誰もが自己の影を投影できる絶対的な存在であり続けるために、ルーツは永遠の謎でなければならない」と語っていました。

なお、デューク東郷のビジュアルにおける実在人物のモデルは、昭和を代表する映画俳優の高倉健氏です。さいとう氏自身が高倉氏の熱烈なファンであり、寡黙でストイック、背中で語る男の美学をデューク東郷の骨格へと昇華させました。1973年に公開された初の実写映画版において、さいとう氏直々の熱烈な希望により高倉健氏自身が主演を務めた歴史は、ファンの間でも語り草となっています。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest