北大路魯山人の子孫の現在は?複雑怪奇な家系図と絶縁の真相に迫る

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なぜ魯山人はこれほどまでに家族を愛せず、また愛されることを恐れたのでしょうか。その根本的な原因は、彼自身の壮絶極まりない生い立ちにあります。1883年、京都上賀茂神社の社家に生まれた魯山人(本名・房次郎)ですが、その誕生は母の不義密通によるものでした。夫はこれに絶望して割腹自殺を遂げ、生まれたばかりの房次郎は生後間もなく養子に出されることになります。

その後、養父の急死などで転親を繰り返し、5歳の頃には過酷な環境で虐待に近い扱いを受けました。やがて木版師の福田武造の元に引き取られ、そこでようやく職人としての基礎を学びますが、幼少期に注がれるべき無条件の親の愛情を魯山人は一切知らずに育ったのです。

自著や後年の独白において、魯山人は幼い日に見た京都の美しい風景や食への執着を語っていますが、そこには常に「居場所のなさ」という冷え切った孤独感が影を落としています。自分が無条件に愛された経験を持たない人間が、親となったときに我が子をどう愛せばよいのかわからない――この精神的欠損こそが、生涯にわたる家庭崩壊の元凶でした。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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