くじら座タウ星に第2の地球?12光年の生命可能性と最新観測データ

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太陽系外惑星探査のターゲットとして、くじら座タウ星が別格の扱いを受ける最大の理由は、その恒星スペクトル型が「G8.5V」という太陽(G2V)と瓜二つの黄色の主系列星である点にあります。近隣の恒星の多くは活発なフレア爆発を起こす赤色矮星(M型星)ですが、くじら座タウ星は穏やかで長寿命な単一星であり、恒星活動による致命的な放射線リスクが比較的小さいと評価されています。

天文学史においても象徴的な存在です。1960年に天文学者フランク・ドレイク博士が主導した人類初の電波探査「オズマ計画」において、エリダヌス座イプシロン星とともに最初の観測ターゲットに選定されたのがこの星でした。当時の技術では人工電波の検知には至りませんでしたが、半世紀以上を経て観測精度が劇的に向上し、恒星のわずかなブレを捉える視線速度法(ドップラー法)などにより、複数の惑星候補が次々と検出される時代を迎えました。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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