Back Number「ヒロイン」はなぜ泣ける?切なすぎる歌詞の真相と3つの理由
Back Number「ヒロイン」はなぜ泣ける?切なすぎる歌詞の真相と3つの理由について分かりやすく解説いたします。最新の情報をチェックしてください。
「ヒロイン」の人気を決定づけた要因として外せないのが、2014-2015シーズンに放映されたJR東日本のスキー旅行キャンペーン「JR SKISKI」のCMソングへの起用です。当時16歳で彗星のごとく現れた女優・広瀬すずがメインキャラクターを務め、「答えは雪に聞け。」という鮮烈なキャッチコピーとともに全国にオンエアされました。白銀のゲレンデで揺れ動く若者のピュアな視線と、切迫感に満ちたメロディが見事にシンクロし、爆発的な社会現象を巻き起こしました。
作詞・作曲を手掛けた清水依与吏(Vo&Gt)の制作秘話からは、並々ならぬ葛藤が窺えます。当時のインタビューや手記によれば、清水はタイアップありきの楽曲制作において「ただの商業的な冬の歌には絶対にしない」という強いプライドを持ってペンを握ったと語られています。ゲレンデの眩しさとは対照的に、心の中に渦巻く未練や泥臭いエゴをどのようにポップスへと昇華させるか。そのせめぎ合いの果てに生み出されたのが、あの哀愁を帯びたメロディラインでした。
さらに、本作ではMr.Childrenをはじめ数多くの名盤を手掛けてきた音楽プロデューサー・小林武史氏をアレンジャーとして招聘。清水が構築したセンチメンタルなコード進行とメロディに対し、流麗なストリングスと透明感あふれるピアノを巧みにレイヤードすることで、ロックバンドの骨太さを残しながらも、日本の冬を彩る普遍的なスタンダードナンバーへと磨き上げられました。