孟子の性善説を現代語訳で徹底解説!原文と真意・性悪説との違い
孟子の性善説を現代語訳で徹底解説!原文と真意・性悪説との違いにまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
高校の定期試験や大学入試共通テスト・国公立大学の個別試験において、孟子『告子篇』が出題された際に問われるポイントはパターン化されています。得点に直結する3大急所を整理しました。
1. 最頻出の再読文字「猶(なほ〜ごとし)」
冒頭の「性猶湍水也」および「猶水之就下也」で使われる「猶」は、大学受験漢文における最重要の再読文字です。「なほ(初読:返り点なし)」と読み、返り点で戻って「ごとし(再読)」と読みます。「あたかも〜のようだ」「ちょうど〜と同じである」という比喩構文を正確に書き下し、現代語訳できるかが合否を分けます。
2. 典型的な反語表現「無分於上下乎」「是豈水之性哉」
孟子の文章は、相手の論理の矛盾を突くアグレッシブな弁論術が特徴です。「無分於上下乎(上下に分かたるること無からんや)」は、「上下の区別がないということがあろうか、いや上下の区別はある」という強い反語です。また「是豈水之性哉(是れ豈に水の性ならんや)」も「豈に〜(反語の助字)…哉」のセットで「これがどうして水の本来の性質だろうか、いやそうではない」と訳出させられます。記号選択だけでなく記述答案で「いや〜ない」の反語ニュアンスを落とすと大幅に減点されます。
3. 記述試験で問われる「論理展開の意図」
記述問題で最も差がつくのが、「なぜ孟子は水を低いところに流れる性質に例えたのか」という問いです。正解のフレームワークは以下の通りです。
- 問い:告子の主張に対する孟子の反論の根拠を簡潔に説明せよ。
- 解答の骨子:告子が水が東西どちらにも流れるという「外的方向性の無分別」に着目したのに対し、孟子は外力を加えない限り水は必ず下に向かって流れるという「不可逆的な本性」に着目し、人間にも外的干渉がない限り善へ向かう本性が本来備わっていると論証した。