蜂に刺された犬が顔を腫らしぐったり…命を守る救急手順と受診基準
話題沸騰中の 蜂に刺された犬が顔を腫らしぐったり…命を守る救急手順と受診基準について、多角的な視点をご紹介しています。
Q1:ミツバチに刺された場合とスズメバチに刺された場合、自宅での処置はどう違いますか?
A1:最大の違いは「針が残っているかどうか」です。ミツバチは刺すと針と毒嚢が皮膚に残り、毒を送り続けます。そのため、プラスチックカード等で速やかに針を横から弾き飛ばす作業が最優先となります。一方、スズメバチやアシナガバチは針を残さず何度でも刺すため、針を探す必要はありません。直ちにその場から退避し、患部を冷水で洗い流しながらアイシングを行い、動物病院へ急行してください。
Q2:蜂に刺されてもケロッとしていて元気そうな場合、病院に行かなくても大丈夫ですか?
A2:受診を強く推奨します。刺傷直後はアドレナリンが分泌されて興奮状態にあり、ショック症状が表に出ていないだけの可能性があります。また、毒素による組織壊死や、数時間遅れて発症する二相性アナフィラキシーのリスクも排除できません。特に子犬やシニア犬、体重数キロの超小型犬は毒の影響が遅れて重篤化しやすいため、元気に見えても獣医師の診察を受けておくのが安全です。
Q3:散歩中の応急処置として、人間用の市販虫刺され薬(ムヒやステロイド軟膏など)を塗っても良いですか?
A3:市販の人間用外用薬を飼い主の判断で塗ることは絶対に避けてください。人間用の軟膏にはメントールやカンフルなど、犬が舐めると中毒を起こす成分が含まれていることがあります。また、犬は患部を気にして高確率で薬を舐め取ってしまうため、局所麻酔成分やステロイドの内服中毒を併発させる恐れがあります。患部処置は「冷水での洗浄」と「アイシング」のみにとどめてください。