走ると歯が痛い原因は虫歯だけじゃない?振動で奥歯が響く病気の正体
走ると歯が痛い原因は虫歯だけじゃない?振動で奥歯が響く病気の正体の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
Q1:走るのをやめると痛みが引くのですが、このまま放置しても大丈夫ですか?
A1:放置は極めて危険です。走るのをやめて痛みが引くのは、運動による血流増加や上下動の衝撃という「引き金」が一時的に消えたに過ぎず、体内の原因(上顎洞炎、歯根膜炎、初期の歯髄炎など)が自然治癒したわけではありません。放置すると病巣が骨の深部へと拡大し、ある日突然、安静時にも激痛が走る状態へと悪化するリスクがあります。
Q2:市販の痛み止め(ロキソニンやイブなど)を飲んで走り続けても問題ありませんか?
A2:自己判断での常用はおやめください。鎮痛薬は中枢神経に作用して痛みのシグナルを遮断しているだけで、局所で起きている炎症や細菌感染を治す薬ではありません。薬で痛みを麻痺させた状態で走り続けると、傷んだ歯根膜にさらに過大な衝撃を加え続け、最悪の場合は歯の破折(ひび割れ・根の破折)を招き、抜歯を余儀なくされる危険性があります。
Q3:耳鼻科と歯科のどちらを先に受診すべきか、どうしても判断がつきません。
A3:CT(コンピュータ断層撮影)設備を完備している歯科・口腔外科の受診を第一選択としておすすめします。近年の歯科用CTは顎の骨と同時に上顎洞の下部まで高解像度で撮影できるため、痛みの原因が「歯」にあるのか「鼻の空洞(上顎洞)」にあるのかを迅速に鑑別できます。歯に異常がなければ、撮影データを携えて耳鼻咽喉科へスムーズに連携することが可能です。