ガスの火が赤い原因は故障か加湿器か?危険な不完全燃焼の見分け方
ガスの火が赤い原因は故障か加湿器か?危険な不完全燃焼の見分け方について重要なポイントを解説いたします。詳細な分析をご覧ください。
冬場、とくに乾燥が本格化する季節に大手ガス会社へ急増するのが「ガスコンロの炎がオレンジ色になった」という問い合わせです。現場に急行したサービススタッフが真っ先に確認するのが、リビングやキッチンで稼働している加湿器の存在です。
実は、ガスの火が赤い現象の8割以上は加湿器の影響によるものです。学校の理科の実験で学んだ「炎色反応」を思い出してください。水溶液に含まれる特定の金属成分を炎にかざすと特有の色を発する現象ですが、これと全く同じ反応が台所のコンロ上で起きています。
とくに注意が必要なのが、超音波振動によって水を細かな霧状にして放出する「超音波加湿器」です。スチーム式(加熱蒸気式)と異なり、超音波式は水道水に含まれる微量なナトリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分をそのまま空気中へ飛散させます。この水分をガスコンロが吸気として取り込むと、ナトリウム由来の鮮やかな橙色(オレンジ〜赤色)の炎色反応が発生します。
この現象による炎は、燃焼効率が落ちているわけでも有毒ガスが発生しているわけでもありません。試しに加湿器の電源を切り、窓を開けて換気扇を数分間強運転してみてください。室内の浮遊ミネラルが排出されると、何事もなかったかのように鮮やかな青色の炎へと戻るはずです。