単なる不器用と侮るな!発達性協調運動障害チェックリストと最新支援

単なる不器用と侮るな!発達性協調運動障害チェックリストと最新支援の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

発達性協調運動障害(DCD)は、粗大運動(全身を使うダイナミックな動き)と微細運動(手先や指先を使う細やかな動き)の双方、あるいはいずれかに著しいぎこちなさが生じる障害です。厚生労働省が公表している『DCD支援マニュアル』や、幼児期のスクリーニング指標として国際的に用いられるCLASP(Check List of obscure disAbilitieS in Preschoolers)の知見を統合し、日常で見られる具体的なサインを整理しました。

以下の項目について、該当する項目が複数あり、かつ同年齢の平均的な水準と比較して顕著な遅れや生活上の著しい支障が見られる場合は、専門機関への相談を検討する目安となります。

【未就学児・幼児期のチェック項目(3〜5歳頃)】

  • ハイハイやひとり歩き、階段の上り下りの習得時期が周囲に比べて遅かった
  • 段差がない場所でもよく転び、手をつかずに顔から倒れてケガをしやすい
  • スプーンやフォークを上手に握れず、食べこぼしが極端に多い
  • 衣服のボタン留め、チャックの開閉、靴を左右正しく履くことが自力で困難
  • ハサミで線に沿って切ることや、クレヨンで丸や四角の枠内に塗ることが極端に苦手
  • ブランコや滑り台、ジャングルジムなどの遊具を極度に怖がる、またはうまく登れない

【学童期・思春期のチェック項目(小学校〜高校生)】

  • 定規を押さえながら鉛筆で直線を引く、消しゴムで文字を消す際に紙を破く
  • ノートのマス目や罫線に文字を収めて書くことが難しく、筆圧が異常に強い、または弱すぎる
  • 跳び箱、縄跳び、水泳(息継ぎと手足の連動)、球技(ボールを投げる・捕球する)が極めてぎこちない
  • 自転車のペダルを漕ぐ動作とバランスを保つ協調運動が身につかない
  • 給食の配膳で汁物を頻繁にこぼす、三角定規やコンパスなどの文房具操作につまずく
  • 集団行動の中で自分の身体のサイズ感を把握できず、机や他人にぶつかりやすい

【成人期のチェック項目(大人の発達性協調運動障害)】

  • パソコンのキーボードタイピングで狙ったキーの隣を頻繁にミスタッチする
  • 書類のファイリング、封入作業、ホチキス留めが周囲より極端に遅く、斜めにズレる
  • 車の運転時、車幅感覚が掴みにくく車庫入れや縦列駐車に深刻な恐怖感を覚える
  • 料理の同時進行(具材を抑えながら包丁で切る、火加減を見ながら調味料を測る)でパニックになる
  • 飲み会や会食の席でお酌をしようとするとコップから飲み物をあふれさせてしまう
  • 歩行中にドアノブに肩をぶつける、家具の角に足の小指をぶつけることが日常茶飯事である

特に乳幼児期においては「3〜5歳頃」に保育園や幼稚園の集団生活の中で他児との差として気づかれるケースが多く見られます。5歳を過ぎてもこうした運動のぎこちなさが改善せず、園や家庭での困りごとが深刻化している場合は、単なる成長の個人差ではなく専門的なアセスメントが必要なサインと捉えるべきです。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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