「腰が痛い」は癌のサイン?安静時や夜間の危険な痛みの特徴と受診目安
「腰が痛い」は癌のサイン?安静時や夜間の危険な痛みの特徴と受診目安の詳細について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
腰の骨や神経そのものに病変がなくても、腹部や骨盤内にある内臓の癌が原因で腰に激しい痛みが生じることがあります。内臓の知覚神経と背部・腰部の神経が同じ脊髄後角を経由するため、脳が腰の痛みとして錯覚する「関連痛(放散痛)」と呼ばれる現象です。
代表的な例が膵臓がんです。膵臓は胃の後ろ、背骨のすぐ前に位置する後腹膜臓器であるため、腫瘍が周囲の神経叢に浸潤すると強い背部痛や腰痛が生じます。膵臓がんと一般的な腰痛の見分け方としては、「みぞおちの奥が重苦しく痛む」「前かがみになると痛みが少し和らぐ」「体重の急激な減少や黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)を伴う」といった特徴の有無が判断材料となります。
また、大腸がんによる腰痛の関連も見逃せません。直腸やS状結腸にできた腫瘍が大きくなって骨盤壁や後腹膜へ浸潤すると、腰や臀部に持続的な痛みを引き起こします。便秘と下痢の繰り返し、血便、便が細くなるといった排便異常を伴う腰痛がある場合は、消化器系の検査が欠かせません。