玉蜀黍や陸蓮根読める?野菜の漢字クイズと正解率10%の由来真相
玉蜀黍や陸蓮根読める?野菜の漢字クイズと正解率10%の由来真相について押さえておきたい 事実を分かりやすく解説いたします。
冒頭で提示した2つの難読漢字、正解は「玉蜀黍=トウモロコシ」、そして「陸蓮根=オクラ」です。街頭調査やWebアンケートで出題した場合、ノーヒントでの正答率は約11.4%にとどまり、9割近い大人が頭を抱えます。これほど親しまれている野菜が、なぜこれほどまでに難解な漢字をあてられているのでしょうか。その背景には、日本人が古来より異国の作物を貪欲に受け入れてきたユニークな命名事情が存在します。
まず玉蜀黍トウモロコシ漢字のルーツを探ると、安土桃山時代にポルトガル人によって長崎へもたらされた歴史に突き当たります。当時、日本にはすでに中国の四川地方(旧名・蜀)から伝来した「モロコシ(蜀黍)」という穀物がありました。新しく入ってきた異国の穀物がモロコシに酷似していたことから、「唐(舶来の意)のモロコシ」と呼ばれるようになります。漢字表記の「玉」は、粒が黄金色や宝石のように輝く美しさを称えた装飾美称であり、中国渡来の学名「玉蜀黍」を輸入してそのまま「とうもろこし」と訓読させたのが真相です。
一方、アフリカ原産である陸蓮根オクラ漢字の成り立ちは、外見の特徴を巧みに捉えた日本人独自の見立てによるものです。明治初期に日本へ導入された際、断面に見られる丸い空洞の並びが日本古来の水生植物「蓮根(レンコン)」にそっくりだったことから、「おか(陸地)で採れるレンコン」という意味で「おかれんこん(陸蓮根)」の和名が与えられました。現代で普及している「オクラ」という呼称は、実はガーナなど西アフリカ系言語の「nkruma」が英語化した名称そのままの外来語です。西洋野菜でありながら漢字が当てられている背景には、未知の食材を日常の食文化へ懸命に定着させようとした、近代日本の農学者たちの創意工夫が息づいています。