大阪市立東洋陶磁美術館リニューアルの全貌と国宝鑑賞の極意
大阪市立東洋陶磁美術館リニューアルの全貌と国宝鑑賞の極意の見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。
大阪市立東洋陶磁美術館のリニューアルにおいて最大のトピックは、増築された新エントランス棟と、展示照明・ガラス技術の刷新による圧倒的な鑑賞環境の向上です。中之島の景観に溶け込むガラス張りのモダンな外観は、従来の落ち着いた煉瓦造りの本館と見事な調和を見せています。
展示室内部で来館者を驚かせるのが、超高透過・超低反射ガラスを採用した最新の展示ケースです。ガラスの存在を忘れるほど透明度が高く、陶磁器の肌合い、釉薬(ゆうやく)の微細なグラデーション、貫入(かんにゅう=釉薬のひび模様)の繊細な表情まで、まるで直に手に取るような感覚で鑑賞できます。
さらに注目すべきは、作品を全方位から鑑賞できる360度独立展示ケースの導入です。うつわの「見込み(内側)」だけでなく、高台(底部の削り出し)や側面の釉垂れまで余すところなく観察できる構造は、陶芸愛好家のみならず鑑賞初心者にも陶磁器の立体的な美しさを直感的に伝えてくれます。特注のLED照明と天窓からの自然光を巧みに組み合わせた展示室では、時間帯や天候によってうつわが見せる表情の変化までも楽しめます。