芭蕉が愛した轟く名瀑・田原の滝!崩落の傷跡と新旧絶景の全貌
芭蕉が愛した轟く名瀑・田原の滝!崩落の傷跡と新旧絶景の全貌の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
天和2年、江戸の大火で住まいを失った俳聖・松尾芭蕉はこの地に身を寄せ、轟々と落ちる水流を前に句を詠んだ。かつては一段の大瀑布として水煙を上げていたと伝えられるが、いま目の前にある姿は三段に折れ曲がる複雑な段瀑だ。景観の変貌の背景には、大正から昭和初期にかけて繰り返された凄まじい自然崩落のドラマがある。
度重なる大水害によって脆い岩盤が削り取られ、かつて芭蕉が眺めた滝壺は後退を余儀なくされた。都留市観光協会の記録や古写真が示す姿と現在の姿は、まるで別の滝のようだ。人工的な護岸工事の手が加えられながらも、自然の荒ぶる力と人間の知恵がせめぎ合ってきた境界線が、この断崖の随所に露出している。