東京駅発車メロディーの深層!全ホームの音と知られざる制作秘話
東京駅発車メロディーの深層!全ホームの音と知られざる制作秘話の全体像を分かりやすくまとめてご紹介します。
発車メロディの歴史を語る上で欠かせない二人の巨匠がいる。元カシオペアのキーボーディストで熱心な鉄道ファンとしても知られる向谷実と、数々の駅メロディを作曲した塩塚博だ。
塩塚博が生み出した「JR-SHシリーズ」は、東京駅の東海道線ホームをはじめ首都圏の至る所で耳にする不朽の名作群だ。わずか5秒から7秒という極小の枠組みの中で、起承転結を成立させ、しかも途中でフェードアウトされても不快感を残さない旋律。塩塚はかつて「駅メロディは主張しすぎてはならないが、記憶に残らなければならない」と語っている。
一方、向谷実は複数駅のメロディを繋げると1曲の長いフュージョン楽曲になる「連結型メロディ」など、鉄道の運行そのものをエンターテインメントに昇華させる試みを続けてきた。両氏の異なる哲学が交錯することで、東京の鉄道音響は世界に類を見ない独自の文化へと育っていったのだ。