愛猫の命を奪う突然の息苦しさ!肺水腫の初期サインと救急処置
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猫で発生する肺水腫の大半は、心臓の病変に起因する「心原性肺水腫」である。その背景で最も多く潜んでいるのが、心臓の筋肉が内側に向かって異常に分厚くなる肥大型心筋症だ。
心筋が肥大化すると、左心室が十分に広がることができず、血液を受け入れる容量が激減する。その結果、心臓から全身へスムーズに血液を送り出せなくなり、手前にある左心房や肺静脈に血液が鬱滞(うったい)して血管内圧が異常に高まる。行き場を失った血液中の水分が血管壁から滲み出し、空気を取り込むべき肺胞を満たしてしまうのだ。これが心原性の肺水腫が発生する大まかなメカニズムである。
恐ろしいことに、肥大型心筋症を患う猫の多くは発症直前まで目立った雑音や咳などの前兆を見せない。一見健康そのものに見える若齢から中高齢の猫であっても、体内で静かに病状が進行している現実がある。