環境破壊で消えたアラル海、衝撃の真実と最新再生の最前線に迫る
今注目を集めている 環境破壊で消えたアラル海、衝撃の真実と最新再生の最前線に迫るについて、多角的な視点をご紹介しています。
この悲劇の源流を遡ると、1930年代から1950年代にかけてのソビエト連邦指導者、ジョセフ・スターリンの絶対的な命に突き当たる。当時、ソ連は「白い金」と呼ばれた綿花の完全自給自足を目指し、中央アジアの乾燥地帯を巨大な農地へと作り替える国家プロジェクトを推し進めた。
過剰な給水路の建設により、急速に拡大した綿花栽培産業は、世界有数の綿花生産量を誇るまでに成長した。だが、その代償はあまりにも大きかった。未舗装の用水路からは水の大半が途中で蒸発・漏出し、アラル海へと辿り着く水の道は完全に断たれた。国家主導による無謀な自然改造運動は、持続可能性という概念を根底から踏みにじったのである。