伝説の殺陣師・近衛十四郎が放つ剣気!松方弘樹へ繋ぐ時代劇の神髄

伝説の殺陣師・近衛十四郎が放つ剣気!松方弘樹へ繋ぐ時代劇の神髄の全体像を詳しく解説してご紹介します。

1914年に新潟県で生を受けた目黒弘(後の近衛十四郎)は、若き日から柔道と剣道に打ち込み、強靭な体幹と鋭敏な反射神経を養った。新興キネマから大映、そして戦後の東映へと移籍する過程で、彼は単なる美男俳優の枠組みを自ら破壊していく。彼が目指したのは、舞踊のように華麗な立ち回りではなく、命のやり取りそのものをフィルムに焼き付ける「実戦的リアリズム」だった。

撮影現場での逸話は凄まじい。模擬刀ではなく、刃引きした本物の重い居合刀を好んで握り、常人の倍近い速さで振り抜く。カメラのフレームレートが追いつかず、コマ送りにしてようやく太刀筋が視認できたという記録すら残る。斬られる側の大部屋俳優たちにとって、彼の相手役を務めることは最高の栄誉であり、同時に極限の恐怖でもあった。寸分の狂いも許されない間合いのなかで、彼は生涯一度たりとも相手に怪我を負わせることがなかったという。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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