目をつぶると目をつむるの違いは?見逃すの正解と使い分けの真相
目をつぶると目をつむるの違いは?見逃すの正解と使い分けの真相の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
文章を書く際にもう一つ大きな落とし穴となるのが、漢字表記の選択です。「目を瞑る」という表記を小説やウェブ記事で見かけることがありますが、ここには二重の注意点が存在します。
まず、漢字の「瞑」は文部科学省が定める常用漢字表に含まれていません。音読みは「メイ」「メン」(瞑想、瞑目など)であり、訓読みの「つむ・る」「つぶ・る」は表外訓にあたります。したがって、公文書、新聞、教科書、一般的なビジネス文書では、原則として漢字表記を行わず、ひらがなで「目をつぶる」と書くのが正しいルールです。
さらに、「目を瞑る」と書かれた場合の読み方についても混乱が生じています。現代の一般的な日本語入力システムでは、「めをつむる」と打っても「めをつぶる」と打っても「目を瞑る」に変換されます。しかし、一般読者の認知としては「目を瞑る=つむる」と読むケースが圧倒的に多くなっています。もし「見逃す」という意味を込めて「目を瞑る」と漢字で表記してしまうと、読者の脳内では「つむる」と誤読され、慣用句としての正統性が曖昧になってしまう危険性があります。
文章のプロである校閲記者の間では、「目を瞑る」という表記は文芸作品の特別な演出を除き、「原則ひらがな表記に統一する」のが鉄則とされています。無用な読書ストレスを避けるためにも、実務的な文書ではひらがなで統一するのが賢明な判断です。