「日本一長い村」十島村の真実|秘境トカラの暮らしと観光のリアル
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トカラ列島が秘境と呼ばれる所以は、交通の難しさだけではなく、島ごとに全く異なる特異な歴史と風土にあります。
村内最大の島である中之島は、トカラ馬の保護地として知られ、海岸沿いに湧き出る源泉掛け流しの温泉が旅人を惹きつけます。御岳の麓に広がる豊かな原生林と、島のあちこちから立ち上る湯煙は、手つかずの火山島ならではの迫力です。
一方、悪石島の象徴といえば、旧暦7月16日のお盆に現れる仮面神「ボゼ」です。赤土とビロウの葉を身にまとい、悪霊を祓い無病息災をもたらすこの来訪神行事は、国の重要無形民俗文化財およびユネスコ無形文化遺産に登録されています。島内に点在する海中温泉や地熱を利用した蒸し風呂も、秘湯愛好家から絶大な評価を得ています。
最南端に位置する宝島は、イギリスの海賊キャプテン・キッドが財宝を隠したという伝説が残り、エメラルドグリーンの浅瀬と白い砂浜が印象的なハート型の島です。石灰岩の鍾乳洞や大自然のコントラストは、南洋の離島ならではの独特な空気感を醸し出しています。