さくらしめじが放つ剥き出しの鼓動、新世代フォークロックの現在地
さくらしめじが放つ剥き出しの鼓動、新世代フォークロックの現在地を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。
彼らの音楽性は、初期の素朴なフォークソングから、より骨太でダイナミックなフォークロックへと明確なシフトを遂げている。ただ美しいハーモニーを響かせるだけではない。パーカッシブにボディを叩くアタック音、歪みを帯びたストローク、そして叫びにも似たシャウト。70年代のブリティッシュフォークやアメリカンルーツロックの血脈を感じさせながらも、鳴っている音は紛れもなく現代の若者のビートだ。
アコースティックデュオという形態は、一見すると制限が多いように思える。しかし彼らにとって、その制限こそが無限の実験場だ。限られた音数の中でいかに豊かな音響空間を作り出すか。エフェクターを駆使した空間系の音作りや、変則チューニングを大胆に取り入れたアンサンブルは、ジャンルの垣根を軽々と飛び越えている。フォークという伝統的な器に、現代的なロックの獰猛さを注ぎ込むその手腕は、同世代のミュージシャンの中でも頭一つ抜けている。