なぜ西武新宿駅はJrと離れた?地下通路開通と2026年最新全貌

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西武新宿駅が現在の位置に孤立している背景には、戦後の東京における鉄道整備の激動と、あと一歩のところで実現しなかった「国鉄(現JR)新宿駅乗り入れ計画」が存在する。

もともと西武新宿線(旧・西武農業鉄道村山線)は、高田馬場駅を起点として都心部へのアクセスを担っていた。しかし戦後、都心乗り入れを目指した西武鉄道は、高田馬場から新宿への延伸免許を取得。1952(昭和27)年、現在の西武新宿駅がある場所に暫定的なターミナルを開業させた。あくまで当時の駅は「仮駅」という位置付けであり、最終目標は国鉄新宿駅東口(現在のルミネエスト新宿付近)への直接乗り入れだった。

では、なぜ計画は頓挫したのか。決定打となったのは、高度経済成長期に伴う「輸送力増強の波」だった。当初計画されていた国鉄乗り入れルートのホーム有効長は6両編成程度を想定していたが、急増する通勤・通学需要に対応するため、西武鉄道は列車の8両編成・10両編成化を迫られた。国鉄東口駅ビルの地下スペースには長大な10両編成を収容する物理的余裕がなく、同時に営団地下鉄丸ノ内線の建設ルートとも重なったことから、乗り入れを断念せざるを得なくなった。

1964(昭和39)年、西武鉄道は乗り入れ免許を正式に返上。仮駅であった場所を恒久的なターミナルとして拡張・整備することを決定し、1977(昭和52)年には駅ビル「新宿プリンスホテル」および「西武新宿PePe」が一体となった現在の複合駅舎が完成した。これが、西武新宿駅がJR新宿駅から北へ約400メートル離れた現在の位置に留まり続けている決定的な真相である。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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