逝去から17年、なぜ「漫才師・亀山房代」の生き様は今も令和の芸人たちを惹きつけるのか?
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もともと彼女のキャリアは、吉本新喜劇から始まっている。1984年に入団し、未知やすえらと共に若手女性座員として活躍した。コメディエンヌとしての基礎は、この新喜劇の舞台で徹底的に叩き込まれたという。間合いの取り方、観客の空気を察知する嗅覚。それらはすべて、後の漫才師としての活動に活かされることになる。
しかし、新喜劇の退団と漫才への転向は、決して平坦な道ではなかった。喋りのプロが集う漫才の世界で、しかもキャリアのある先輩とコンビを組むプレッシャーは計り知れない。それでも彼女は、自らの声を枯らしながらもマイクの前に立ち続けた。あの独特のハスキーで通る声は、日々の過酷な舞台の積み重ねが生んだ、彼女の勲章そのものだった。